口唇閉鎖力測定のコンテンツ
小児の口唇閉鎖不全(口呼吸)について
口呼吸やお口を閉じないことが習慣化し、無意識の状態でお口がポカンと開いている状態を「口唇閉鎖不全症」と言います。口唇閉鎖不全症(口呼吸)は、常にお口がポカンと開いているという見た目だけの問題ではなく、お子さまの健康面や成長にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
【口唇閉鎖不全(口呼吸)による悪影響について】
- 口腔内の乾燥→唾液の機能低下(洗浄作用・抗菌効果など)→虫歯・歯周病リスクの増加
- 鼻のフィルターを介さず外気(細菌・ウイルス)を取り込む→口蓋扁桃肥大やアレルギー性鼻炎、咽頭扁桃(アデノイド)肥大による顔貌の変化
- 口唇閉鎖力(お口を閉じる力)と舌圧の不均衡→顔貌の変化・歯並びの悪化など
口唇閉鎖不全(口呼吸)予防に口唇閉鎖力測定を実施
さとう歯科医院では、小児の口腔機能検査の一環として「口唇閉鎖力測定器りっぷるくん」による口唇閉鎖力測定を実施しています。定期的に口唇閉鎖力を測定し、お子さまの発達状況の確認、また必要な場合には口輪筋を鍛えるトレーニングを行うことで、唇閉鎖不全(口呼吸)予防に取り組んでいます。
口唇閉鎖力測定の手順
口唇閉鎖力測定器りっぷるくんは、引っ張る方向による誤差を最小限に抑えるため、鼻下にLED光を照射し、その光を確認しながら測定します。
りっぷるボタンという器具にフロスを通し、口唇閉鎖力測定器りっぷるくんに装着します。
※りっぷるボタンは、患者さまごとに交換しています。
背筋・頭部を真っ直ぐに伸ばした姿勢で、りっぷるボタンを前歯と口唇の間に挟みます。
りっぷるボタンがお口から出るまで引っ張り、数値を測定します。
(複数回繰り返して測定します)
口唇閉鎖力測定の結果を基に、必要な場合には口唇閉鎖力を高めるためのトレーニングを実施致します。