義歯を製作予定だった部分をインプラントで治療した症例(10代:女性)
義歯を製作予定だった欠損部をインプラントで治療した症例
▼こちらは他医院で義歯を製作予定であった患者様が当院でインプラント治療を選択された症例です。
右下小臼歯が1本先天的に欠損しており、乳歯の抜けた後に大人の歯が生えてこない状況でした。そのため、手前に並んでいた歯が数本奥側に傾いて、もともとあった歯のスペースが狭くなってしまっていました。
(図:初診時レントゲン)
治療法の選定
義歯以外での咬み合わせの修復法には、「ブリッジ」と「インプラント」がございます。
ブリッジという選択肢は、両隣の歯を大きく削り落としてしまい、削ったところから虫歯ができやすいため、将来的に神経をとることになる可能性が高くなります。神経をとれば歯が死んでしまいますので、歯根は枯れた木のように脆く割れやすくなり、先々長く保存することが難しくなります。
また、インプラント治療についても外科治療が必要になることなどをはじめ、利点・欠点や治療期間・費用・手術方法や合併症リスクについてご説明した上で、患者様はインプラント治療を希望されました。
矯正治療後にインプラント手術を実施
(図:矯正治療時の口腔内写真)
欠損した箇所にインプラントを入れるために、まず矯正治療を行い、傾いた数本の歯を適切な位置へ移動させます。矯正医との連携により理想的なスペースが確保できたため、スムーズにインプラントの手術を行うことができました。
インプラント治療から10年後の口腔内
(図:2019年2月撮影のレントゲン/口腔内写真)
2011年に行った手術でしたので、当時の資料に限りがありますが、10年目の現在も良好に維持しています。これからも定期メンテナンス、健診を通して経過観察とお口の健康をサポートしていきます。
年齢・性別 | 10代 女性 |
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治療期間 | 6ヵ月 |
治療回数 | 13回 |
治療費 | 367,500円(税込)※2011年当時:価格改定前の費用、5%税 |
リスクなど | ・過度な咬合力により、上部構造が破損・脱離する可能性があります。 ・日々のお手入れ、定期メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎のリスクが高まります。 |