小児歯科・小児矯正
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今だけでなく未来を見据えた小児歯科・小児矯正
お子様を対象とした、小児歯科・小児矯正では、将来を見据えた取り組みが重要となります。発育段階にあるお子様のお口は、これからの基盤を築く重要な時期である事や、口内の環境変化が激しい事などを考慮した上で、適切な治療方針や計画を経てて取り組む必要があります。さとう歯科クリニックでは様々な取り組みを実施しながら、お子様の口内環境に適した治療法や予防法のご提案に努めております。
厚木市認可の小学校校医が在籍しています
さとう歯科クリニックの院長は、地域児童のお口の健康を守るため、近隣の小学校にて歯の健康診断や、フッ素塗布などを行う小学校の校医をしています。虫歯予防をはじめ、歯並び治療のご提案など、お子様の治療の際には幅広いサポートをさせていただきます。
お子様が歯医者を好きになってくれるように
当院では、ちいさなお子様が歯医者さんを好きになってくれるように、精神的な負担の緩和やお子様とのコミュニケーションを大切にしています。以下では、当院がお子様と信頼関係を築くために行っている取り組みをご紹介いたします。
① 不安や緊張のない治療のために
当院では初めて治療を受診するお子様には、すぐに治療を行わず、椅子に座ってお話をしたり、模型で遊んだりして歯医者さんの空気に慣れてもらう事にお時間をいただいています。お子様とコミュニケーションを取りながら、不安や緊張が十分に解れましたら、治療を開始いたします。
② お子様にもお口の状態をお伝えします
親御さんだけにお口の状態やこれから行う治療の説明を行うと、「これから何をされるんだろう」とお子様は不安になってしまいます。そのため、当院ではお子様にも現在のお口の状態や、これから行う治療の内容などを分かりやすい言葉でお伝えし、不安や恐怖の軽減に努めています。
③ 親子診療にも対応しています
さとう歯科クリニックでは、お子様の治療の際に同席して頂ける親子診療も対応しています。親御さんが近くにいる安心感から不安が緩和され、治療に集中して頂けます。また、親御さんもお子様の現状への理解を深めて頂ける事で、ご自宅で適切な予防を行って頂けます。
④ 治療中の痛みを抑える工夫
治療に伴う痛みは、歯医者さんをキライになる大きな要因となります。さとう歯科クリニックでは、少しでも痛みを感じるような処置の際には、麻酔注射で痛みの緩和を行います。麻酔注射を打つ際にも様々な工夫を行い、出来るだけ負担をかけない処置に努めています。
楽しく過ごせるキッズコーナーもご用意しています
お子様連れでも安心して通院して頂けるように、沢山の遊具をご用意したキッズスペースを設けています。お子様もリラックスした状態で、治療前の待機をして頂けます。
毎週金曜日は、保育士が滞在してお子様のお世話を致しますので、親御さんも安心して治療に専念していただけます。
子供の虫歯予防対策「シーラント」を実施した症例
▼当院で実施したシーラントの症例をご紹介します。
処置前の口腔内
右下の6才臼歯(5~6才頃に生える初めての永久歯)に対し、シーラントを行います。シーラントとは、フッ素入りの乳白色の樹脂を歯の溝に埋める処置です。
生え変わったばかりの永久歯は抵抗力が低く、虫歯になりやすいという特徴があります。そのため、歯の溝を予め埋め、食べかすなどの蓄積防止とケアをしやすくすることで虫歯の予防リスクを軽減します。
シーラントの実施
年齢・性別 | 10代 女性 |
---|---|
治療期間 | 1日 |
治療回数 | 1回 |
治療費 | 保険適用 |
リスクなど | ・処置後すぐに食事をすると、外れてしまう場合がある。 ・日々のケアを怠ると虫歯になる可能性がある。 |
小児の上唇小帯切除術の症例
▼異常のある上唇小帯に対して実施した上唇小帯切除術の症例をご紹介いたします。
初診時の口腔内
こちらの患者さまは、上唇と歯茎を繋ぐ「上唇小帯」の位置に異常があったため、上唇小帯切除術にて改善する治療計画を立てました。
上唇小帯の位置に異常があると、歯の萌出障害や歯並びの悪化、口唇運動の阻害など様々な問題が生じます。
年齢・性別 | 10歳 女児 |
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治療期間 | 2日(処置日、翌日消毒のみ) |
治療回数 | 2回 |
治療費 | 保険適用 |
リスクなど | ・術後に痛みや腫れが生じる可能性があります。 |
小児の口唇閉鎖不全(口呼吸)について
口呼吸やお口を閉じないことが習慣化し、無意識の状態でお口がポカンと開いている状態を「口唇閉鎖不全症」と言います。口唇閉鎖不全症(口呼吸)は、常にお口がポカンと開いているという見た目だけの問題ではなく、お子さまの健康面や成長にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
【口唇閉鎖不全(口呼吸)による悪影響について】
- 口腔内の乾燥→唾液の機能低下(洗浄作用・抗菌効果など)→虫歯・歯周病リスクの増加
- 鼻のフィルターを介さず外気(細菌・ウイルス)を取り込む→口蓋扁桃肥大やアレルギー性鼻炎、咽頭扁桃(アデノイド)肥大による顔貌の変化
- 口唇閉鎖力(お口を閉じる力)と舌圧の不均衡→顔貌の変化・歯並びの悪化など
口唇閉鎖不全(口呼吸)予防に口唇閉鎖力測定を実施
さとう歯科医院では、小児の口腔機能検査の一環として「口唇閉鎖力測定器りっぷるくん」による口唇閉鎖力測定を実施しています。定期的に口唇閉鎖力を測定し、お子さまの発達状況の確認、また必要な場合には口輪筋を鍛えるトレーニングを行うことで、唇閉鎖不全(口呼吸)予防に取り組んでいます。
口唇閉鎖力測定の手順
口唇閉鎖力測定器りっぷるくんは、引っ張る方向による誤差を最小限に抑えるため、鼻下にLED光を照射し、その光を確認しながら測定します。
りっぷるボタンという器具にフロスを通し、口唇閉鎖力測定器りっぷるくんに装着します。
※りっぷるボタンは、患者さまごとに交換しています。
背筋・頭部を真っ直ぐに伸ばした姿勢で、りっぷるボタンを前歯と口唇の間に挟みます。
りっぷるボタンがお口から出るまで引っ張り、数値を測定します。
(複数回繰り返して測定します)
口唇閉鎖力測定の結果を基に、必要な場合には口唇閉鎖力を高めるためのトレーニングを実施致します。
成長を利用した小児矯正治療を行っています
当院ではお子様の成長を利用した小児矯正治療を実施しています。将来的に正常な歯並びを手に入れるため、永久歯に生え変わる頃から咬合誘導を行う事で、無理のない顎の発育を促す事ができます。また、矯正治療は見た目だけでなく歯磨きがしやすくなる事によって、虫歯リスクも抑える事ができます。お子様の歯並びでお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度当院までお気軽にご相談下さい。
顎が狭い・小さいことで生じる問題とは?
昨今では、食べ物の軟化や多様化によって顎骨が正常に発達しないお子様が増加傾向にあります。
顎骨が狭い・小さいと永久歯の生える場所が不足するため、歯が重なって生えたり、斜め向きに生えたりと、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまう可能性が高くなります。
また、顎が小さい場合は鼻腔への気道が狭まり、多くのケースで鼻詰まりや口呼吸が習慣になってしまいます。口呼吸は有害物質やウィルスをそのまま体内へと取り込んでしまうので、感染症やアレルギーの発症をはじめ、いびきや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなるなど、様々な問題を引き起こす可能性があります。
小児矯正に使用する矯正装置
さとう歯科クリニックの小児矯正では、お子様の歯並びや年齢などを考慮し、適切な装置をご提案いたします。当院で取り扱っている小児矯正用の装置についてご紹介いたします。
床拡大装置(可撤式拡大装置)
土台となる顎を広げて、永久歯が正常に生えるスペースを確保する目的で使用される装置です。
この装置は、時間をかけてゆっくり矯正を行うため痛みもほとんどなく、お子様でもストレスを感じずに続ける事ができます。ネジを回して少しずつ、拡大していく仕組みとなっています。
スケルトン矯正(スケルトンタイプの固定式拡大装置)
スケルトン矯正は、患者さま自身で取り外しができない固定式の拡大装置です。真ん中のネジで装置を調整しながら、少しずつ顎を拡大します。
スケルトン矯正はお子様の成長を利用することによって、痛みをほとんど感じることなく正中口蓋縫合(上あごの内側の真ん中にある骨の継ぎ目)の拡大ができることが特徴です。
しっかりと顎を拡げて土台を整えてあげることで、抜歯せずに永久歯の歯並び・噛み合わせを良い方向へと導きます。
スケルトン矯正(スケルトンタイプの固定式拡大装置)の流れ
装置を上顎に装着(約2ヵ月)
装置中央にあるネジを親御さんが週に2回調整しながら、少しずつ顎を拡げていきます。
上顎の拡大
上顎は3~4㎜ほど拡大します。(※症例によって10㎜位拡大することもあります。)
正中口蓋縫合の骨が形成される
上顎の拡大後、3~6ヵ月程で正中口蓋縫合の骨が形成されます。同時に必要に応じてワイヤー矯正を行い、歯並びを整えていきます。
ワイヤー矯正
床拡大装置によって、十分な顎の拡大が行われた後には、一般的なワイヤー装置での歯列矯正を行います。
顎の拡大によってある程度、歯列は整ってはいますが、ワイヤーでの仕上げをする事でより綺麗な歯並びになります。拡大装置による治療と併用する事でスムーズな治療に努めております。
・矯正歯科治療は原則として初めの内は月に1回位の通院をして頂きます。
・矯正器具は毎日1日中装着していただきます。
※矯正器具を入れたばかりの頃は、違和感を感じたりしますが、徐々に慣れてきます。
小児矯正治療のリスク・注意点について
- 矯正装置によって歯磨きが不十分となり、虫歯や歯肉の炎症を引き起こす場合がございます。親御さんがケアのサポートをしてあげましょう。
- 装置の使用時間が短い場合など、計画どおりに歯列が改善されないことがございます。
- 歯に固定する装置は、固い物を噛む際の衝撃によって破損や変形する場合がございます。
矯正治療の費用
※下記金額は全て税込です。
名称 | イメージ | 特性 | 料金(税込) |
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精密検査/診断費 | ![]() |
レントゲン(必要に応じて)や模型などの資料を取り、診断をして、診断結果を患者さまにお話しするまでにかかる費用です。 | 27,500円 |
小児矯正 | ![]() |
乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療です。かみ合わせやあごの形、大きさを整え、永久歯がきちんと生えそろうように誘導する治療です。 | 440,000円 |
成人矯正 | ![]() |
歯にブラケットを貼り付けて歯を動かす方法です。一般的な大人の成人の矯正治療です。 | 770,000円 |
部分矯正 | ![]() |
補綴(被せ物)を入れる前に1歯から数歯の部分的な矯正を行います。 | 110,000円/本 |
矯正期間中の調整費 | ![]() |
矯正装置の調整に毎月ご来院いただきます。 | 5,500円/月/成人 2,200円/月/小児 |
保定期間中の調整費 | ![]() |
矯正装置をとったあとに歯の戻りを抑えるための透明な保定装置をつけますが、その調整に毎月ご来院いただきます。 | 2,200円/月 |
矯正治療の便宜抜歯 | ![]() |
矯正治療時、必要に応じて抜歯いたします。 | 11,000円/1歯 |
※小児矯正から成人矯正へ移行した場合、成人矯正費は精査を行った上、差額を頂きます。詳しくは担当医師までご相談下さい。
※抜歯が必要な場合、抜歯料金は別途頂戴いたします。
厚木・本厚木で小児科、小児矯正をお探しの方へ
さとう歯科クリニックでは、小さなお子様の歯科治療にも力を入れて取り組んでおります。歯医者さんを好きになってもらえるようにお子様とのふれあいを大切にしながら、将来を見据えた予防処置や歯列矯正を実施しております。厚木・本厚木周辺で小児歯科、小児矯正をお探しの方は当院までお気軽にご相談下さい。